人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はロイター通信(9月6日付)の取材に応じ、そのなかでアラブ系部族の要求に対応し、同地の自治に際して犯したこれまでの「過ち」を正し、戦闘を収束させたいとの意向を示した。
アブディー司令官は、シリア民主軍に対して反乱を起こした地元戦闘員数十人の釈放を求める部族の要求を尊重するとしたほか、蜂起に関与した人々への恩赦を決定したと述べ、すでに逮捕者の半数を釈放し、残りの逮捕者も近く釈放することを明らかにした。
また、ダイル・アウル県の部族長や名士、代表らと大規模な会合を開催し、これまでの「不正」に対処するための議論を行い、「過ち」を正すと約束した。
「過ち」の正し方については、ダイル・ザウル民政評議会の再編するとともに、同評議会とダイル・ザウル軍事評議会がこれまで以上にダイル・ザウル県の部族全体を代表できるようにしたい、と述べた。
AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。
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