レバノンの日刊紙『ナハール』(9月8日付)は、TiKToKで3日に拡散されたアサド大統領の退任声明を検証し、人工知能(AI)を使用したディープフェイク映像だと結論づけた。
拡散されていた映像において、アサド大統領は、過去数年にわたるシリア国民の困難な状況の責任をとり、大統領を辞任し、人民議会(国会)にその権限を移譲すると発言すると表明している。
だが、『ナハール』紙は、映像のなかで、アサド大統領の目は開いたままで、唇だけが動いていることが確認され、これがディープフェイク技術を利用したことを示していると強調している。
同紙によると、映像は、2021年5月28日に大統領選挙での勝利に合わせて、アサド大統領が国民向けに行った演説をもとに捏造されたもので、アサド大統領は実際には辞任を表明していないと結論づけている。
AFP, September 8, 2023、ANHA, September 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2023、‘Inab Baladi, September 8, 2023、al-Nahar, September 8, 2023、Reuters, September 8, 2023、SANA, September 8, 2023、SOHR, September 8, 2023などをもとに作成。
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