バアス党中央委員会は、次回の拡大中央委員会会合に出席する代表者を選出するための選挙の準備にかかる行程案を審議するための会合を開催、アサド大統領が議長を務める(2023年12月16日)

バアス党の最高意思決定機関である中央委員会は、次回の拡大中央委員会会合に出席する代表者を選出するための選挙の準備にかかる行程案を審議するための会合を開催、党中央指導部書記長を務めるアサド大統領が議長を務めた。

拡大会合では次期中央委員会のメンバーが選出され、次期中央委員会が党の最高執行機関である中央指導部のメンバーを選出する。

アサド大統領は会合で、現段階での党活動の基準全般、本会合の議題、拡大会合の代表選挙にかかる提案項目を明示した。に関連して、詳細なプレゼンテーションを行った。拡大された中央委員会会議への党代表の選挙が行われ、そこで新たな中央委員会のメンバーが選出され、さらに中央指導部が選出されることになるが、これもアラブ社会主義バース党にとっては新しいことである。

アサド大統領は出席者に対して、本会合、そして党だけでなく国家と社会の行動様式にもかかわる変化と刷新をもたらすそこでの決定の重要性を説明、選挙がアラブ世界においてもっとも古い政党の一つであるバアス党にとって必要かつ重要であると述べた。

アサド大統領は、拡大会合代表選挙が一方でバアス党員どうしの関係を、他方でバアス党員と社会の関係のありようをどのように表現するかを説明、それによってもたらされる功罪のいずれも党にとって有益なものになると述べた。

アサド大統領は、今も続いている党の指導部、党員、各機関の議論の成果として、選挙にかかる提案が示されたとしたうえで、信頼や肩入れに基づく任命が数十年にわたって繰り返され、それ自体は完全に抑えることはできない一方で、選挙は正しい方向へと進むために取り組むべきステップで、それを通じて良い面を強化、悪い面に対処、悪い面や過ちに対応することはそこから逃避したり、無視したりすることより良いことだと述べた。

アサド大統領はさらに、以下3点を強調した――1)党指導部への参加の拡大し、草の根レベルを強化、選挙とその結果に対する責任を委ね、取り組むべき課題を示すこと、2)意識、行動、コミットメントのレベルを高め、すでに提起されている否定的な選挙介入や談合を克服すること、3)選挙を監督するための非立候補者からなる委員会の設置。

 

SANA(12月15日付)が伝えた。






AFP, December 16, 2023、ANHA, December 16, 2023、‘Inab Baladi, December 16, 2023、Reuters, December 16, 2023、SANA, December 16, 2023、SOHR, December 16, 2023などをもとに作成。

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