シリア国内の暴力(2014年6月20日)

ハマー県では、SANA(6月20日付)によると、フッラ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民34人が死亡、50人以上が死亡した。

Champress, June 20, 2014

Champress, June 20, 2014

シリア人権監視団によると、アラウィー派が多く住むフッラ村でのこの爆弾テロで、38人が死亡、40人以上が死亡した。

この爆弾テロに関して、イスラーム戦線は声明を出し、15トンの爆弾を積んだ車を爆発させたと犯行を認め、同村を軍と「シャッビーハ」の拠点と断じ、犯行を正当化した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カフルバトナー町周辺、ムライハ市一帯を軍が地対地ミサイルなどで砲撃した・

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村周辺を軍が空爆、また同地で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月20日付)によると、ジャッブーリーン市北部のタッル・アブー・サラースィルを軍が制圧し、「多数のテロリスト」を殲滅した。

また軍はタルビーサ市、サラーム・ガルビー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月20日付)によると、アレッポ市スッカリー地区、ブスターン・カスル地区、シャッアール地区、バニー・ザイド地区、ハッダーディーン村、バラース村、カフルサギール村、ハイヤーン町、アターリブ市、アブティーン村、カースィミーヤ町、ハーン・アサル村、マンスーラ村、フライターン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 20, 2014、AP, June 20, 2014、ARA News, June 20, 2014、Champress, June 20, 2014、al-Hayat, June 21, 2014、Kull-na Shuraka’, June 20, 2014、al-Mada Press, June 20, 2014、Naharnet, June 20, 2014、NNA, June 20, 2014、Reuters, June 20, 2014、SANA, June 20, 2014、UPI, June 20, 2014などをもとに作成。

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