ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は下ガリラヤ地方へのドローン攻撃を試みる一方、イスラエル軍はサイダー市を爆撃(2024年2月19日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月19日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後4時15分、占領下シャブアー農場のラムター陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時25分、占領下カフルシューバーの丘陵地にあるサンマーカ陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午後3時45分、リーシャー池陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

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マナール・チャンネル(2月19日付)は、2月18日午前10時から2月19日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍は、レバノンの北部に対して3回の爆撃と1回の砲撃を行った。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後2時54分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ダヒーラ村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃。イスラエル軍兵士1人が前日(日曜日)、アイター・シャアブ村地域のヒズブッラーの軍事複合施設にテロリスト1人が入るのを確認、北部司令部発射管制センターに連絡、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が即応し、この施設を攻撃。アイタルーン村地域の砲台1ヵ所、ウダイサ村地域のテロ・インフラなどに対して終日砲撃が行われた。さらに、今朝(月曜日)、下ガリラヤ地方のアルベル入植地の空地に航空機の残骸が落下したのが確認される。残骸はイスラエル軍機のものではないと思われる。

午後7時43分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、サイダー市にあるヒズブッラーの武器貯蔵施設2ヵ所を爆撃。爆撃は、下ガリラヤ地方(アルベル入植地一帯)に対して無人航空機(UAV)が発射されたことへの対抗措置。このUAVはレバノン領内から離陸したものと思われる。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機はさらに、マイス・ジャバル村、ウダイサ村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃。

午後10時25分、イスラエル軍兵士が早朝、マルワヒーン村地域にあるヒズブッラーの軍事複合施設に多数のテロリストがいることを確認、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が同施設を爆撃。

AFP, February 19, 2024、ANHA, February 19, 2024、‘Inab Baladi, February 19, 2024、Qanat al-Manar, February 19, 2024、Reuters, February 19, 2024、SANA, February 19, 2024、SOHR, February 19, 2024などをもとに作成。

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