ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗がイスラエル軍のヘルメス450大型無人航空機を撃墜、イスラエルは報復としてバアルベック市などを爆撃(2024年2月26日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月26日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前3時10分、バグダーディ陣地おおびその周辺のイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午前9時20分、イスラエル軍のヘルメス450大型無人航空機(ドローン)1機を防空部隊が地対空ミサイルで撃墜。


午後4時00分、バアルベック市一帯、レバノン南部の村々や民家に対するイスラエル軍の攻撃への報復として、ナフフ町にあるゴラン師団司令部をカチューシャ砲60発で攻撃。

午後4時15分、占領下シャブアー農場のレーダー・サイトをミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時20分、シャブアー農場のルワイサート・イルム陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後8時10分、マルジュ陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後10時45分、アッバード陣地のスパイ設備を攻撃。

西部地区

午前12時00分、ハドブ・ヤーリーン陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午前12時10分、ブライダー村などレバノン南部の村々や民家に対するイスラエル軍の攻撃への報復として、シュトゥラ入植地をミサイルで攻撃。

午後1時15分、ビーラーニート兵舎をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が戦死したと発表した。




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ナハールネット(2月26日付)、AFP(2月26日付)によると、ヘルメス450が撃墜されたことを受けて、イスラエル軍はバアルベック市、イクリーム・トゥッファーフ高原のジャルマク山(メロン山)近く(いずれもベカーア県)を爆撃、バアルベック市で少なくとも2人が死亡した。

死亡した2人は、ヒズブッラーのメンバー。

イスラエル軍はまた、スール市(南部県)で車1台を狙って爆撃を実施、少なくとも1人が死亡した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前11時32分、「ダビデの投石機」防空システムが今朝(月曜日)、レバノン領内で任務遂行中のイスラエル空軍の無人航空機(UAV)に対して発射された地対空ミサイル1発を撃破した。その後、別のミサイルがUAVに向けて発射されるのが確認され、UAVはレバノン領内に墜落した。

午後2時20分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が、ヒズブッラーの多連装ミサイルが設置されているベカー渓谷の複数ヵ所を爆撃した。爆撃はイスラエル軍のヘルメス450が撃墜されたことへの報復。

午後7時36分、イスラエル軍航空機1機がレバノン南部を爆撃し、ヒズブッラーのテロリスト、ハサン・フサイン・サラーミーを殺害した。サラーミーはヒズブッラーのナースィル部隊の司令官でキリヤット・シュモナ市、第769大隊司令部などへの対戦車ミサイルによる攻撃など、椅子れあるの市民や兵士に対するテロ活動を指揮してきた人物。

午後8時59分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、1時間ほどまえにゴラン高原に向けて数十発の砲撃を行ったカウカバー村地域の砲弾発射地1ヵ所を爆撃。ジェット戦闘機複数機はまた、数時間にわたり、アイター・シャアブ村地域のヒズブッラーの軍事複合施設複数ヵ所を爆撃。早朝にはイスラエル軍瀬h者がカフルカラー村にあるヒズブッラーの軍事複合施設1ヵ所を砲撃。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Qanat al-Manar, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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