イスラエルによるシリア爆撃(2014年6月23日)

イスラエル軍戦闘機が占領下のゴラン高原に隣接するシリア領内(クナイトラ県)のシリア軍拠点複数カ所を空爆し、シリア軍兵士少なくとも10人が死亡した。

空爆の標的となったのは、第90旅団司令部をはじめとするシリア軍の拠点。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表がAFP(6月23日付)に対して明らかにした。

この空爆に関して、イスラエル軍は声明を出し、22日の占領地でのイスラエル人青年の爆死に対する報復として空爆を行ったと発表した。

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シリア外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、そのなかでイスラエル軍戦闘機によるクナイトラ県への越境空爆を「1974年の兵力引き離し協定違反」と非難し、再発防止に向けた責任ある対応と非難決議の採択を求めた。

AFP, June 23, 2014、AP, June 23, 2014、ARA News, June 23, 2014、Champress, June 23, 2014、al-Hayat, June 24, 2014、Kull-na Shuraka’, June 23, 2014、al-Mada Press, June 23, 2014、Naharnet, June 23, 2014、NNA, June 23, 2014、Reuters, June 23, 2014、SANA, June 23, 2014、UPI, June 23, 2014などをもとに作成。

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