イスラエル軍によるベカーア高原への爆撃への報復として、ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は占領下ゴラン高原などを砲弾100発以上で攻撃(2024年3月12日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、3月12日の戦果について以下の通り発表した。

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東部地区

午前7時00分、未明のバアルベック市一帯などレバノン国内の住民、村、都市などに対するイスラエル軍の攻撃への報復として、占領下ゴラン高原のケラ兵舎にある防空ミサイル司令部、ヨアヴにあるミサイル砲撃基地およびその周辺の砲台複数ヵ所をカチューシャ砲100発以上で攻撃した。

午後5時55分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のルサイサート・イルム陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時5分、占領下シャブアー農場のザブディーン陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午前10時15分、ラーヒブ陣地をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午前12時45分、ジャルダーフ陣地をブルカーン重ロケット砲複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時00分、リーシャー池陣地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時45分、ジャル・アラーム陣地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時00分、ジャル・アラーム陣地とその後背地に展開するイスラエル軍部隊をブルカーン重ロケット砲複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時00分、ハドブ・ヤーリーン陣地をブルカーン重ロケット砲複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時00分、リーシャー池陣地をブルカーン重ロケット砲複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時15分、イスラエル・レバノンの境界地帯上空でイスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機を迎撃、これを撃退する

午後4時45分、ザルイート入植地をブルカーン重ロケット砲複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時00分、ビーラーニート兵舎をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員2人が戦死したと発表した。


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AFP(3月12日付)によると、イスラエル軍によるバアルベック市一帯への爆撃で1人が死亡した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前1時27分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ベカー高原にあるヒズブッラーのテロ拠点2ヵ所を爆撃。この拠点はヒズブッラーの航空部隊に所属し、イスラエルへのさまざまな攻撃を計画・実行していた。攻撃は、数日前にヒズブッラーがゴラン高原を航空攻撃したことへの報復。

午前9時53分、早朝のゴラン高原に対するロケット弾攻撃に使用された発射台3機を、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど爆撃。

午後8時36分、今朝のヒズブッラーによるイスラエル北部に対する砲撃への報復として、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、バアルベック市地域にあるヒズブッラーの指揮所2ヵ所を爆撃。ヒズブッラーはこの指揮所を武器貯蔵施設として使用していた。また、今朝早く、ヒヤーム村地域にある軍事複合施設1ヵ所とビント・ジュバイル市地域のテロ・インフラも攻撃。

午後8時14分、レバノンからザーリット入植地、シュトゥラ入植地、ロシュ・ハニクラ(キブツ)への多数の砲撃を数時間にわたって確認。報復として、イスラエル軍が砲弾発射地点などを攻撃し、脅威を排除。さらに、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ウダイサ村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ、アイター・シャアブ村地域にある軍事複合施設1ヵ所を爆撃。

AFP, March 12, 2024、ANHA, March 12, 2024、‘Inab Baladi, March 12, 2024、Qanat al-Manar, March 12, 2024、Reuters, March 12, 2024、SANA, March 12, 2024、SOHR, March 12, 2024などをもとに作成。

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