北・東シリア地域民主自治局の支配地各所で農業関係者が、小麦の販売価格を1キロ31米セントに制限するとした決定に抗議するデモ:ラッカ市では取材中の記者らが暴行を受ける(2024年5月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局とシリア政府の共同支配下にある工場地区(ダイル・ザウル市北)、アズバ村、ハワーイジュ・ブーマスア村、サアワ村で、農業関係者数十人が、小麦の販売価格を1キロ31米セントに制限するとした北・東シリア地域民主自治局農業灌漑委員会の決定(5月26日)に抗議するデモを行った。

また、ラッカ県ラッカ市にある北・東シリア地域民主自治局の執行評議会前、アレッポ県マンビジュ市、ハサカ県ハサカ市、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市、アームーダー市でも同様のデモが行われた。

このうち、ラッカ市でのデモでは、、北・東シリア地域民主自治局の軍・治安関係者らがデモを取材していた記者2人に暴行を加え、一時拘束、撮影したデータを削除させられた。

AFP, May 27, 2024、ANHA, May 27, 2024、‘Inab Baladi, May 27, 2024、Reuters, May 27, 2024、SANA, May 27, 2024、SOHR, May 27, 2024などをもとに作成。

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