ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を11回攻撃する一方、戦闘員2人が死亡したと発表(2024年6月8日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、6月8日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

7日午後11時25分、タイハート三角地に集結するイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃。

(時刻明示せず)占領下ゴラン高原のスナイム山にある砲台1ヵ所を自爆型無人航空機で攻撃し、正確な損害を与える。

午後2時00分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ヒヤーム村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するクファル・ユヴァル入植地の建物1棟をミサイルで攻撃。

(時刻明示せず)マルカバ村、アイタルーン村などに対する攻撃への報復として、ベイト・ヒレル入植地の第769旅団平地大隊司令本部をファルク2多連装ミサイルで攻撃。

(時刻明示せず)民間人に死傷者が出たアイタルーン村に対する攻撃への報復として、ミスガブ・アム(キブツ)にある諜報機関の建物1棟を攻撃し、これを破壊、兵士らを殺傷。

(時刻明示せず)ヒヤーム村などに対する攻撃に対する報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午前1時10分、ラーヒブ陣地のイスラエル軍部隊を砲撃。

午前10時45分、ザルイット入植地を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)アイタルーン村に対する攻撃への報復として、マルキヤ入植地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午後10時35分、ラーミヤー村に面する森林地帯で白リン弾による火災の消火作業を行っていたイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員2人が死亡したと発表した。


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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前7時5分、不審な飛翔体1つがヘルモン山地域の空地に着弾。

午後11時31分、ザルイット入植地地域に向けて発射された多数の飛翔体を確認、多連装ミサイルがうち2つを撃破、複数発が空地に着弾。また、航空機1機がアイタルーン村地域でヒズブッラーのテロリスト1人を攻撃。また、ジェット戦闘機複数機もその直後、ヒヤーム村地域のテロ・インフラを攻撃。さらに、戦車複数輌が本日早く、カフルカラー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設1ヵ所を攻撃。イスラエル軍は終日、カフルシューバー丘陵地帯、カフルカラー村、フーラー村、カフルハマーム村地域を砲撃し、脅威を排除。

午後9時19分、ガリラヤ地方におおよそ5回の砲撃があり、空地に着弾、火災が発生。マルキヤ入植地、ミスガブ・アム(キブツ)地域に多数の対戦車ミサイルが発射され、ミスガブ・アムで火災が発生。イスラエル軍はミサイル発射地を攻撃。ジェット戦闘機複数機がマルカバ村地域にあるヒズブッラーの軍事施設1ヵ所を攻撃。さらに、シーヒーン村、ズィブキーン村、ハニーン村、フーラー村地域にあるヒズブッラーのロケット砲発射台4基を攻撃。

AFP, June 8, 2024、ANHA, June 8, 2024、‘Inab Baladi, June 8, 2024、Qanat al-Manar, June 8, 2024、Reuters, June 8, 2024、SANA, June 8, 2024、SOHR, June 8, 2024などをもとに作成。

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