「イランの民兵」が米軍(有志連合)が違法に駐留するダイル・ザウル県ウマル油田近くで、有志連合の気球を攻撃、これを撃墜:米軍はシリア領内の基地を増強(2024年8月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあり、米軍(有志連合)が違法に駐留するウマル油田近くで、有志連合の気球を攻撃、これを撃墜した。

2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われるのはこれで134回目。

内訳は以下の通り:

ハクル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:16回
CONOCOガス田の基地:40回
ハッラーブ・ジール村の基地:19回
タンフ国境通行所の基地:17回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)基地に、貨物車輛など50輌からなる車列が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, August 3, 2024、ANHA, August 3, 2024、‘Inab Baladi, August 3, 2024、Reuters, August 3, 2024、SANA, August 3, 2024、SOHR, August 3, 2024などをもとに作成。

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