トルコの日刊紙『アイドゥンルク』:ウクライナはシャーム解放機構に対して、拘束中のチェチェン人戦闘員らの身柄引き渡しの見返りに無人航空機の供与を提案(2024年9月9日)

トルコの日刊紙『アイドゥンルク』(9月9日付)は、地元情報筋(レコリン)の話として、ウクライナ政府がロシア軍に対する極秘作戦を実行するため、クルディスタン労働者党(PKK)/民主統一党(PYD)に加えて、シャーム解放機構との関係を築いていると伝えた。

同筋によると、ウクライナの使節団は数ヵ月前にシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県を訪れ、6月18日にシャーム解放機構の幹部の1人であるハイサム・ウマリー氏らと会談した。

この会談で、ウクライナ側は、ウマル・シーシャーニー氏(通称ムスリム・シーシャーニー)をはじめとするチェチェン人戦闘員、そしてジョージア人戦闘員の釈放を求める一方、見返りとしてシャーム解放機構に無人航空機(UAV)75機を供与すると持ちかけた、という。

同紙によると、PKKのウェブサイトでは、無人航空機の引き渡しは完了したと主張されているが、事実確認はできていないという。

AFP, September 10, 2024、ANHA, September 10, 2024、Aydınlık, September 9, 2024、‘Inab Baladi, September 10, 2024、Reuters, September 10, 2024、SANA, September 10, 2024、SOHR, September 10, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.