アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内で活動するシリア国民軍に参加するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とシャーム戦線の軍用車輛多数からなる車列が、北部の鷹旅団の展開地域に向かった。
車列の派遣は、トルコ軍が後援するシリア国民軍所属諸派(シリア国民軍所属の共同部隊やスルターン・ムラード師団)が、北部の鷹旅団の排除に向けた軍事的動きを行うのを抑止するため。
北部の鷹旅団は、シリア革命反体制国民連立(シリア国民連合)傘下のシリア暫定内閣国防省より解体命令を受けているが、シャーム戦線はこれを拒否している。
一方、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のカラーマ国内避難民(IDPs)キャンプ群、アティマ村では、アフリーン市でシリア国民軍憲兵隊がトルコに対する抗議デモの参加者を逮捕したことに抗議するデモを行った。
また、ノース・プレス(9月19日付)によると、シリア・クルド国民評議会は、アフリーン市での「違反」を受けて、19日のシリア国民連合との会合への出席を見合わせた。
AFP, September 19, 2024、ANHA, September 19, 2024、‘Inab Baladi, September 19, 2024、North Press Agency, September 19, 2024、Reuters, September 19, 2024、SANA, September 19, 2024、SOHR, September 19, 2024などをもとに作成。
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