SANA(10月16日付)は、イスラエルの攻撃激化に伴いレバノンからシリアに避難(帰還)したシリア人やレバノン人に対して、アレッポ県サフィーラ市および周辺農村地帯で活動するNGOの「サフィーラの尖塔」が無償でのサービス提供、必要な便宜供与、法律面での対応を行っていると伝えた。
「サフィーラの尖塔」の代表を務めるズィーナ・キブラーウィー氏によると、これまでに350世帯2,500人が支援を求めて「サフィーラの尖塔」に登録を行ったという。
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また、各国境通行所や収容センターでは、シリアに入国した子供らへの予防接種が続けられた。
ダマスカス郊外県保健局のヤースィーン・ナアヌース局長によると、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所では、10人の医師と10人の看護師、救急車輛4輌を配置し、予防接種、無料での診察・診断、メンタル・ケアなど、これまでに約4,000件の医療サービスを提供しているという。
また、ハルジャラ村の収容センターには、収容されている300世帯1,000人に対して、これまでに約700件の医療サービスが提供されたという。
なお、これまでに国境通行所と収容センターで提供された医療関連のサービスは4万2671件、そのなかには、子どもらへの予防接種4404件、女性を対象とした破傷風の予防接種82件、200件がワクチンで予防可能な病気の診断が含まれているという。
AFP, October 16, 2024、ANHA, October 16, 2024、‘Inab Baladi, October 16, 2024、Reuters, October 16, 2024、SANA, October 16, 2024、SOHR, October 16, 2024などをもとに作成。
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