ベカーア県バアルベック郡アルサール村への武装集団の襲撃に伴うレバノン軍と武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘は5日目を迎え、レバノン軍によると死者総数は17人となった。
またARA News(8月6日付)によると、レバノン軍はアルサール村および同村周辺に広がるシリア人避難民キャンプを重火器で砲撃し、女児1人、女性1人を含む8人が死亡、88人が負傷した。
これに関して、シリア人権監視団が「少なくともシリア人100人が砲撃によって死傷した」と発表した。
一方、NNA(8月6日付)によると、レバノン軍はアルサール村郊外のシリア人避難民キャンプに突入し、複数の民家などを捜索、複数名を逮捕した。
またNNAによると、レバノン軍は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村以外でも、ナバティーヤ県ハースバイヤー郡シャブアー農場、ハースバイヤー市などのシリア人宅を家宅捜索したという。
他方、レバノン軍と武装集団の停戦に向けて仲介を続けているウラマー委員会は声明を出し、アルサール村の停戦が24時間延長され、武装集団が同村からの撤退を開始したと発表した。
撤退を開始した武装集団は、ラアス・サルジュ、アイン・アター、ワーディー・ラアヤーン一帯に集結しているという。
MTV(8月6日付)によると、また武装集団はレバノン軍兵士3人を釈放したが、内務治安軍総局隊員17人、兵士10人が依然として拉致されたままだという。
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アルサール村に近いラブワ村では、人道支援物資を積んだ車列が武装集団の手に渡ることを阻止するとして、住民が通過を阻止した。
またレバノン軍は、アルサール村とラブワ村の間に位置するアイン・シャアブ検問所で武装集団を撃退したが、その際兵士複数名が死亡した。
ナハールネット(8月6日付)が伝えた。
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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー元首相は、ジェッダで記者団に対し、サウジアラビアのアブドゥッラー国王が、レバノン軍に100億ドルの支援を行うと告げられ、「すでに支援を受け取った」たことを明らかにし、国王の決定を賞賛した。
一方、ベカーア県バアルベック郡アルサール村での武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)とレバノン軍の交戦に関して、ヒズブッラーのシリアへの干渉が「レアノンとシリアの反体制派に悪影響を与えた」と非難した。
ナハールネット(8月6日付)が伝えた。
AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、MTV, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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