ロイター通信は、アフマド・シャルア移行期政権は、米国が制裁解除の条件として提示した8項目に対する回答が示された書簡を独占入手したとして、その内容を報じた。
それによると、書簡は、4ページからなり、そのなかで、シリアで行方不明となった米国人記者オースティン・タイス氏の捜索のため外務省に連絡事務所を設置すること、化学兵器備蓄問題に取り組み、国際的な兵器監視機関との連携を強化することを誓約したという。
だが、一方で、外国戦闘員の排除や、対テロ作戦での米国との協力に関しては、「より広範な協議セッションが必要である」と述べるなど、言及が限定的であったという。
軍における階級授与についても、「6名の昇進発表後、停止された」としつつ、昇進した外国人戦闘員の地位が剥奪されたかどうかや、今後の措置については明記していない。
移行期政権は、「米国および西側諸国の利益に対する脅威を一切容認しない」方針であり、「適切な法的措置」を講じると誓約しているが、詳細については言及がなされていない。
一方、イスラエルへの脅威とならないとの条件については、「未解決」とされた。
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