イスラエルのアルベル内務大臣はシリア国内で激化しているドゥルーズ派に対する暴力に関して、ネタニヤフ首相に対し「緊急介入」を要請:カッツ国防大臣もシャルア暫定大統領に警告(2025年5月1日)

『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、イスラエルのモーシェ・アルベル内務大臣は、シリア国内で激化しているドゥルーズ派に対する暴力に関して、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し「緊急介入」を要請した。

シャス党に所属するアルベル内務大臣は、首相宛の書簡で、「シリアが生じている光景は、シリアのドゥルーズ派に対する火急且つ現実的な危機」だとしたうえで、「ただちに介入して、関係機関に必要且つ即時の措置をとるよう指示し、外交的および軍事的手段を通じて虐殺を止めるよう要請する」と記した。

そのうで、「イスラエルは、現在進行中のこの残虐な虐殺を黙って見過ごすべきではない」と強調した。

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『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は声明を出し、「シリアの政権を率いる(アブー・ムハンマド・)ジャウラーニー(アフマド・シャルア暫定大統領)に対し再び警告する。もしシリア国内のドゥルーズ派に対する危害を止めなければ、我々は非常に厳しい対応を取るだろう」と表明した。

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イスラエル軍はXなどを通じて声明を出し、シリアのドゥルーズ系市民2人が負傷し、イスラエル国内で治療を受けるために搬送されたと発表、イスラエル軍部隊がシリア南部に展開しており、敵対勢力の進入やドゥルーズ派の落への攻撃を防ぐ態勢を整えていると強調した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、装甲車など多数の車輌からなるイスラエル軍地上部隊がバイト・ティーマー村、カルアト・ジャンダル村、バクアサム町間の缶詰工場近くの交差点に検問所を設置した。

イスラエル軍地上部隊はまた、ハドル村の入口を重機で封鎖した。

さらに、ハムル丘一帯に地上部隊が侵入した。

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