ロイター通信は、シリアとイスラエルの両軍高官が南部国境での衝突回避のため直接会談をしていると報じた。
5人の消息筋によると、イスラエル側との会談は、アフマド・ダッラーティー・クナイトラ県知事の主導で行われ、2人の情報筋によれば、イスラエル側から安全保障当局者が参加した。
また、シリア側の2人の情報筋、2人の西側関係者、そして事情に詳しい地域の情報当局者は、アサド政権崩壊後、双方が仲介者を通じた間接的な会話も継続していると語った。 さらに、3人の情報筋は、イスラエルが支配する地域を含む国境地帯で、複数回にわたる直接会談が行われたと述べた。 これらの直接対話は現時点では安全保障協力に焦点を当てており、イスラエル軍によるシリア国境村への越境行動の抑制や衝突防止が主な議題であるという。ただし、2人の情報筋によれば、このような会談が将来的により広範な政治的合意への道を開く可能性もあると述べている。 交渉に関わる人物の1人は「現時点での話し合いは、平和と戦争回避に関するものであり、関係正常化の段階ではない」と語った。
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