国防省は行動規範軍規則リストを発表(2025年5月30日)

SANAによると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は、国防省本部で、軍事大学を統括する指導部の士官らと会談した。

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SANAによると、国防省は行動規範軍規則リストを発表した。
リストの内容は以下の通り:
軍人の行動規範および軍規則リスト
前文:
軍務は単なる職業ではなく、高潔な使命と重大な国家的責任を伴う名誉である。
新シリア軍の構成員が、シリア・アラブ共和国およびその誇り高き国民の名に恥じぬよう行動することを確保するため、本規範はすべての軍人の行動を倫理的かつ制度的に規律する指針として定めるものであり、戦時・平時を問わず、また任務の内外を問わず、その階級・職責に関係なく適用される。
本規範の目的は、軍紀、法令遵守、権利および自由の尊重を徹底し、専門的かつ国家的責務を果たす軍の構築を図ることにある。軍の第一義的な使命は、国家と国民の保護、国家主権と領土の統一を維持し、あらゆる安全保障上の脅威に対抗することである。

基本的価値観:
シリア社会に根ざした良識ある道徳を世代を超えて堅持すること。
規律と軍の階層構造への敬意が、組織的軍務の基礎であるとの確信。
軍は国家の柱、防衛の要であり、国民の信頼と国家の統一・安全を守る希望の象徴であるとする認識。

軍人の基本的義務:
1. 国家の防衛、主権および領土の統一を擁護すること。
2. 国家および国民の安全のために自己を犠牲にすること。
3. あらゆる状況下において、特に子どもおよび女性を含む民間人を保護すること。
4. 合法な命令を厳格に実行すること。
5. 軍事および民間の効力を有する法令および規則を尊重すること。
6. 公私の財産を保全すること。
7. 国民を宗教、人種、肌の色、所属に基づく差別なく、尊厳と敬意をもって扱うこと。
8. 戦闘、捕虜、負傷者などの敵性要素との接触および任務遂行に際して、人権の基準および軍規を遵守すること。

禁止事項:
1. 合法な軍令への違反または拒否。
2. 民間人に対するいかなる形態の暴行、加害。
3. 公共財または私有財への損害。
4. 市民間におけるあらゆる差別行為。
5. 国家の統一または社会的安寧を脅かすスローガンや言動の発出。
6. 権限を私的利益のために濫用すること。
7. 作戦中における拘束者または被拘禁者の侮辱。拘束者は、関係機関へ尊厳をもって法に従い引き渡されなければならない。
8. 軍事機密または機密性の高い情報の漏洩。
9. 正式な許可なしに軍事施設または作戦の撮影を行うこと。
10. 国防省の許可なくメディアへの発言や情報の公表を行うこと。
11. 武装部隊が活動する社会における公共道徳または社会的慣習への違反。

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