米上院がシリアを「ならず者国家」のリストから削除することを承認(2025年6月7日)

米ホワイト・ハウスは6月7日(米東部時間6日)、Xを通じて、上院がシリアを「ならず者国家」のリストから削除することを承認したと発表した。

ポストの内容は以下の通り。

本日、米上院はシリアの名称を「ならず者国家」のリストから削除する決議を承認した。このリストに記載されている国々とは、米国が民生用原子力分野での協力や支援を行うことが禁じられている。
これまで、シリアはこのリストにおいて、イラン、北朝鮮、キューバ、ベネズエラなどと並んで記載されていたが、今や記載はない。
もっとも、「ならず者国家」という呼称は米政府による公式な法的分類ではなく、政治的な表現に過ぎない。一方で、シリアは1979年以降、国務省により「テロ支援国家」に正式に指定されている。この指定により、シリアに対しては長年にわたり、米国からの対外援助の制限、防衛関連品の輸出および販売の禁止、軍民両用物資の輸出に対する厳格な規制、金融取引およびその他の分野での多様な制裁措置といった厳しい制限が課されてきた。

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