ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の教育養育委員会は声明を出し、6月5日と6日にかけてアフマド・シャルア移行期政権側と複数回の会合を開催し、試験運営を円滑に進めるための以下の措置について合意したと発表した。
- 中学校修了試験の実施日を、2025年6月14日から2025年6月21日に延期する。
- 北・東シリア地域における試験運営の監督を行うため、臨時合同委員会を設置し、試験の公正性と専門性を確保する。
- 様々な地域の学生を受け入れるために、臨時共同登録センターを開設し、教育基準に基づいた登録手続きを円滑に行えるようにする。
- 登録期間は2025年6月11日から6月17日までとする。
- 北・東シリア地域外で登録を行った学生については、登録地の変更を支援し、試験受験の権利が妨げられないようにする。
- 試験は、6都市(カーミシュリー市、ハサカ市、ラッカ市、ダイル・ザウル市、タブカ市、コバネ(アイン・アラブ)市、スィッリーン村で実施される。
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これに関して、ムハンマド・アブドゥルラフマーン・トゥルクー教育養育大臣氏は以下の通り発表した。
アフマド・シャルア暫定大統領の指示のもと、生徒たちの利益を最優先に、試験運営が最良のかたちで行われるよう必要な措置を完了するために、初等教育・中等教育の修了試験は1週間延期される。
シリア全国においてすべての学生が初等・中等教育の卒業試験を受ける権利を保障するという教育養育省の責任から、ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県で試験登録センターが開設される。
これらの県の都市における試験センターでの登録期間、および新たな初等・中等教育証明書試験スケジュールについては、後日教育養育省より正式に発表される。
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