シリア反体制勢力の動き:シリア・クルド国民評議会もアイン・アラブ派兵に向けてYPGと協議(2014年11月11日)

シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)の複数の消息筋は、ARA News(11月11日付)に、同評議会幹部複数名が、ダーイシュ(イスラーム国)と戦闘を続けている西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との調整を行うため、アイン・アラブ市に入ったことを明らかにした。

同消息筋によると、アイン・アラブ市入りした幹部は3人で、「軍事的経験を有する若者数百人」をアイン・アラブ市に派遣し、人民防衛隊と共闘させることが目的だという。

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民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、アイン・アラブ市を支援するための会合で、トルコ政府が「ダーイシュ(イスラーム国)を支援している」と非難する一方、シャームの民のヌスラ戦線がアフリーン市(アレッポ県)への攻撃を準備していることに懸念を表明した。

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『ハヤート』(11月12日付)によると、ハマー県とイドリブ県で活動する複数の反体制武装集団が、ムーリク市解放とハーン・シャイフーン市防衛のための合同作戦司令室を設置した。

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シリア人権監視団によると、アレッポ市内各所で活動する14の革命評議会が「アレッポ革命家評議会」を結成した。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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