ダマスカス旧市街でレバノン人巡礼者を狙った爆弾テロ発生(2015年2月1日)

ダマスカス県では、SANA(2月1日付)によると、旧市街カッラーサ地区に停車中の大型旅客バスに仕掛けられていた爆弾が爆発し、レバノン人乗客6人が死亡、24人が負傷した。

シリア警察筋によると、仕掛けられた爆弾は5キロにおよび、バスの前方部分に仕掛けられていたという。

AFP(2月1日付)は、ダマスカスへのシーア派聖地巡礼ツアーを企画しているレバノン代理店の担当者の話として、爆発はダマスカス旧市街に位置するサイイダ・ルカイヤ廟近くで発生し、バスには50人以上が乗っていた、と伝えた。

乗客はすべてレバノン人巡礼者だという。

被害にあったバスは、レバノンのベイルート郊外(ダーヒヤ)のマシュラフィーヤ地区に本社がある「フサイン愛好者聖地巡礼キャンペーン」の車輌で、同社のファーディー・ハイルッディーン氏によると、乗客52人、乗務員2人のすべてがレバノン人だという。

このテロ事件に関して、クッルナー・シュラカー(2月1日付)は、現地情勢に詳しい複数の専門家の話として、シリアのムハーバラートによる自作自演で、スンナ派とシーア派との宗派対立を助長することが目的だと断じる一方、別の専門家は、イスラエルが背後におり、ヒズブッラーを牽制するのが目的だと指摘している、と伝えた。

SANA, February 1, 2015

SANA, February 1, 2015

Kull-na Shuraka', February 1, 2015

Kull-na Shuraka’, February 1, 2015

 

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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