シリアで「初めて」ノウルーズが公式に祝われる(2015年3月21日)

SANA(3月21日付)は、ダマスカス県マッザ区にあるジャラー(独立)スポーツ・シティで、「2015年第6回ノウルーズ祝典」が開かれ、野党シリア・クルド人国民イニシアチブ代表のウマル・ウースー人民議会議員ら多くの要人、外交官、市民らが参加したと伝えた。

これに関連して、クッルナー・シュラカー(3月21日付)によると、シリア・アラブ・テレビ(衛生放送)は朝の番組「サバーフ・スーリー」で、女性キャスターがクルド人の民族衣装で登場、またクルド人の芸術家やウマル・ウースー人民議会議員ら著名人が多数出演し、ノウルーズを祝った。

シリア国内でノウルーズが公式に祝われるのがこれが初めて。

シリアではこれまで、3月21日は「母の日」として祝われ、クルド人にとっての最大の祝日であるノウルーズが国をあげて祝われることはなく、1986年には首都ダマスカスでクルド人住民がノウルーズを公式に祝うことを求めてデモを行い、弾圧された経緯がある。

ただし、ダマスカス県マッザ区での祝典は「第6回」と位置づけられ、シリア国内でこれまでにもノウルーズが公式に祝われてきたことがアピールされた。

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

SANA, March 21, 2015

Kull-na Shuraka', March 21, 2015

Kull-na Shuraka’, March 21, 2015

 

AFP, March 21, 2015、AP, March 21, 2015、ARA News, March 21, 2015、Champress, March 21, 2015、al-Hayat, March 22, 2015、Iraqi News, March 21, 2015、Kull-na Shuraka’, March 21, 2015、al-Mada Press, March 21, 2015、Naharnet, March 21, 2015、NNA, March 21, 2015、Reuters, March 21, 2015、SANA, March 21, 2015、UPI, March 21, 2015などをもとに作成。

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