クッルナー・シュラカー(9月12日付)が、複数の消息筋から得た情報によると、ラッカ県のトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市一帯地域で活動を続けるダーイシュ(イスラーム国)の元司令官(アミール)が最近になって離反し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線に「復帰」したと伝えた。
ヌスラ戦線に復帰したのは、ハルフ・ズィヤーブ・ハッルース氏(アブー・ムスアブ)。
ハッルース氏はタッル・アブヤド市近郊のクナイトラ村出身で、1969年生まれ。小学校も卒業していないという。
同氏は、ダーイシュとヌスラ戦線が分裂した直後に、ヌスラ戦線を離れ、ダーイシュに忠誠を誓い、2013年5月から2014年5月までタッル・アブヤド地区のアミールを務めていた。
また一時、「自由シリア軍」戦闘員らの拉致で知られる「タマースィーフ大隊」の司令官を一時務めていたが、2014年5月に逮捕され、3ヶ月間、イラク領内で拘置(理由は不明)されたという。
釈放後はダーイシュ戦闘員に復帰していたという。
AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。
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