「ラッカは沈黙によって惨殺される」(1月1日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、シリア民主軍およびユーフラテス火山作戦司令室参加組織で「自由シリア軍」を名乗るラッカ革命家戦線や部族軍に対して食糧物資の配給などを規制するなどの「包囲」を続けている、と伝えた。
この「包囲」は、部族軍などに対する解体要請が拒否されたことを受け、12月半ばから人民保護部隊が続けているという。
「包囲」の対象となっているのは約4,000人でいずれもラッカ革命家戦線に所属している戦闘員だという。
なお、12月25日、ラッカ県タッル・アブヤド市のアラブ系部族からなる民兵組織約70人が声明を出し、これまで所属していたラッカ革命家戦線(自由シリア軍)を「離反」し、西クルディスタン移行期民政局が主導するシリア民主軍に所属すると発表している。
また26日にも、ラッカ革命家旅団の戦闘員100人が、同旅団からの「離反」とシリア民主軍への参加を表明している。
ラッカ革命家戦線はシリア民主軍に参加しており、これによってこの民兵70人はシリア民主軍の直属となった。
al-Raqqa Tudhbah bi-Samt, January 1, 2016などをもとに作成。
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