ダーイシュ(イスラーム国)はラッカ県のトルコ国境地帯のYPG支配地域に侵攻し、複数の村を制圧(2016年2月27日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に面するタッル・アブヤド市およびその一帯に対してダーイシュ(イスラーム国)が侵攻し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦、人民防衛隊戦闘員やアサーイシュ隊員20人以上が死亡した。

ダーイシュは人民防衛隊の拠点などに対して複数回の自爆攻撃を加えるなどして、スルーク町に侵攻しその一部を制圧、またハマーム・トゥルクマーン村を制圧したという。

またダーイシュはアイン・イーサー市にも進攻し、近郊の1カ村を制圧した。

ダーイシュの攻撃に対して、米軍主導の有志連合は、タッル・アブヤド市内の文化センター、アイン・アルース村の水道局を空爆し、ダーイシュ戦闘員45人以上が死亡した。

AFP, February 27, 2016、AP, February 27, 2016、ARA News, February 27, 2016、Champress, February 27, 2016、al-Hayat, February 28, 2016、Iraqi News, February 27, 2016、Kull-na Shuraka’, February 27, 2016、al-Mada Press, February 27, 2016、Naharnet, February 27, 2016、NNA, February 27, 2016、Reuters, February 27, 2016、SANA, February 27, 2016、UPI, February 27, 2016などをもとに作成。

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