ダマスカス郊外県ドゥマイル市近郊でシリア軍とダーイシュの戦闘続く(2016年4月7日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥマイル市近郊のウタイバ村およびティシュリーン発電所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が6日に引き続き激しく交戦した。

2日の戦闘で、シリア軍将兵20人(准将1人を含む)とダーイシュ・メンバー35人が死亡したという。

一方、シリア・アラブ・テレビ(4月7日付)は、同県北東部で労働者300人がダーイシュに拉致されたと伝えた。

AFP(4月7日付)によると、拉致されたのはセメント工場の従業員250人で、4月4日から連絡が途絶えているという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、タドムル市・スフナ市間の街道でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(4月7日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外および北部郊外一帯、スフナ市南部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SNN(4月7日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市工業地区で、ダーイシュ(イスラーム国)に奪われた拠点を奪還に向けて、反転攻勢を本格化した。

一方、SANA(4月7日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

シリア軍はまた、フサイニーヤ町・ブガイリーヤ村間でダーイシュと交戦し、車輌を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のマヤーディーン市で、何者かが宗教警察(ヒスバ)の司令官(アミール)を誘拐したのちに絞殺、遺体が市内の交差点で発見された。

遺体で発見されたのはチュニジア人のアブー・ザイド・トゥーニスィー氏。

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ラッカ県では、SANA(4月7日付)によると、シリア軍がラッカ市南部のタブカ航空基地のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, April 7, 2016、AP, April 7, 2016、ARA News, April 7, 2016、Champress, April 7, 2016、al-Hayat, April 8, 2016、Iraqi News, April 7, 2016、Kull-na Shuraka’, April 7, 2016、April 8, 2016、al-Mada Press, April 7, 2016、Naharnet, April 7, 2016、NNA, April 7, 2016、Reuters, April 7, 2016、SANA, April 7, 2016、SNN, April 7, 2016、UPI, April 7, 2016などをもとに作成。

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