トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、テレビ局のインタビューで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアレッポ県北東部のダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つマンビジュ市に進攻することを認めないと述べるとともに、トルクメン人(トルコ系シリア人)の反体制武装集団を全面支援する意思を示した。
チャヴシュオール外務大臣は「米国は人民防衛隊を信用できないパートナーと見ている」としたうえで、マンビジュ市一帯からダーイシュを掃討し、トルコ国境地帯に「安全地帯」を設置すべきだと改めて強調、「「穏健な反体制派」ではなく人民防衛隊がマンビジュ市に来るという案は提示され得ない」と述べた。
そのうえで「我々は、地上そして空からトルクメン人の部隊を支援する。我々にはその能力がある。こうすることで、我々はダーイシュをこの地域から浄化することを保障できる…。しかしトルコ軍、ないしは米軍のシリアへの進攻はまだ議題とはなっていない」と付言した。
ARA News(4月9日付)が伝えた。
AFP, April 9, 2016、AP, April 9, 2016、ARA News, April 9, 2016、Champress, April 9, 2016、al-Hayat, April 10, 2016、Iraqi News, April 9, 2016、Kull-na Shuraka’, April 9, 2016、al-Mada Press, April 9, 2016、Naharnet, April 9, 2016、NNA, April 9, 2016、Reuters, April 9, 2016、SANA, April 9, 2016、UPI, April 9, 2016などをもとに作成。
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