ラフマーン軍団は東グータ地方のシャーム自由人イスラーム運動の武器を押収、シャーム解放機構との共闘を非難(2017年8月2日)

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が声明を出し、シャーム解放機構の排除を決意し、イスラーム軍との和解に踏み切ったラフマーン軍団が、ダマスカス県カーブーン区にあるシャーム自由人イスラーム運動の武器弾薬庫を接収し、武器を略奪するとともに、同地やダマスカス郊外県東グータ地方の街道を封鎖し、シャーム自由人イスラーム運動メンバーの移動を妨害していると非難した。

Kull-na Shuraka’, August 3, 2017

これに対して、ラフマーン軍団も声明で応え、シャーム自由人イスラーム運動の声明を「真実を覆し、嫌疑を浴びせる無責任な声明」と非難、ダマスカス県カーブーン区でのシリア軍との戦闘で武器弾薬を捨て、拠点を放棄するなど消極的な役割しか果たしていないと反論した。

また、シャーム自由人イスラーム運動がシャーム解放機構との同盟関係を築くことで、東グータ地方の掌握を狙ってきたと指摘、「革命の方針に反し、自由シリア軍に対抗することは…容認できない」と非難した。

Kull-na Shuraka’, August 3, 2017

AFP, August 3, 2017、AP, August 3, 2017、ARA News, August 3, 2017、Champress, August 3, 2017、al-Hayat, August 4, 2017、Kull-na Shuraka’, August 3, 2017、al-Mada Press, August 3, 2017、Naharnet, August 3, 2017、NNA, August 3, 2017、Reuters, August 3, 2017、SANA, August 3, 2017、UPI, August 3, 2017などをもとに作成。

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