ロシアのラヴロフ外務大臣は、シリア領内で建設中とされるイランのミサイル製造拠点にイスラエルが攻撃する意思を示したことを暗に批判(2017年8月31日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と電話会談を行い、シリア各所に設置された緊張緩和地帯への対応、近く予定されているアスタナ会議などへの対応について意見を交わした。

『ハヤート』(9月1日付)などによると、この会談で、ラブロフ外務大臣は、「イランとシリアの協力分野がいかなるものであっても、国際法の基本原則に反していないというのが私の姿勢だ。こうした両国の協力関係が疑義を呈されるべきではない…。中東の誰であれ…、他国の主権や領土保全を侵害して、国際法に違反しようとしているのなら…、それは非難され、拒否されるべきだ」と述べ、シリア領内でイランが建設中だというミサイル製造拠点に対してイスラエルが攻撃する意思を示していることを暗に批判した。

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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