2014年3月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線は、ツイッターを通じて声明を出し、レバノン国軍のシーア派兵士がシリア国内での戦闘に参加していると主張、軍そのものが「シーア派の計略の手先」となっていると批判し、「シリアの戦闘に送られたすべての者が制裁を受けるだろう」と脅迫した。

Naharnet, March 9, 2014

Naharnet, March 9, 2014

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ハラブ・ニュース(3月9日付)によると、アレッポ県バーブ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、男性教師が学校で女生徒に教えることを禁じる決定を行った。

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シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県ヤブルード市奪還に向けた軍の突入作戦で、ヒズブッラー戦闘員が120人以上死亡している、と発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、軍によるヒムス県ザーラ村の完全制圧に関して、「ヒズブッラーの民兵に支援された政府軍が虐殺を行い20人以上が死亡した」としたうえで、民間人保護のための行動できない国際社会を非難した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は世界女性デーに合わせて、声明を出し、2011年3月以降、7,000人から1万人の女子大学生が当局によって逮捕され、2014年2月19日現在の段階で1万389人の女性が死亡していると発表した。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、Halabnews.com, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

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