東グータ地方から武装集団とともにシリア北部に退去したホワイト・ヘルメットのメンバーは消防活動、道路清掃、植林に従事(2018年8月27日)

ロイター通信(8月27日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方から、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構、ラフマーン軍団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍の戦闘員およびその家族とともにシリア北部に退去したホワイト・ヘルメットのメンバーへのインタビュー記事(https://www.reuters.com/article/us-mideast-crisis-syria-whitehelmets/driven-from-home-white-helmet-rescuers-start-over-in-north-syria-idUSKCN1LC0QM)を配信した。

インタビューに応じているのはサミール・サリームを名乗るダマスカス郊外県東グータ地方出身の45歳の男性。

今年4月の東グータ地方での停戦合意に従い、同地からトルコの実質占領下にあるアレッポ県北部に退去、他のメンバーとともに反体制派の拠点都市であるアアザーズ市で生活再建を始めたという。

アアザーズ市は、ロシア・シリア軍による爆撃もなく、消防活動、道路清掃、植林がホワイト・ヘルメットの主な活動になっているという。

サリーム氏はまた記事のなかで、2013年8月のグータ地方各所に対する化学兵器攻撃疑惑事件を振り返り、「攻撃を受け、人々は「化学兵器」だと叫びながら、街で走り始めた。多くの民間人が口から泡を吹いて、通りに倒れていた」と証言した。

Reuters, August 27, 2018

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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