2014年3月17日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シャームの民のヌスラ戦線シューラー評議会メンバーのアブー・アブドゥッラー・シャーミー氏はユーチューブを通じて音声声明を出し、そのなかでアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が、自身とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が辞任し、「シャーム・ジハード機構」の名のもとで新指導者を選出する和解イニシアチブをバグダーディー氏に提案したことを明らかにした。

ジャウラーニー氏がバグダーディー氏に提案したこのイニシアチブは、両名が指導者職を辞任したうえで、ヌスラ戦線、ダーイシュそれぞれのシューラー評議会がアイマン・ザワーヒリー氏に新指導者候補者を推薦し、ザワーヒリー氏が「シャーム・カーイダ機構」新指導者を任命することを骨子としているという。

al-Hayat, March 19, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014などをもとに作成。

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