トルコのイブラヒム・カリン大統領府報道官は、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣外務大臣のアンカラ訪問に関して、それがシリア・トルコ両国を仲介するためのものではないと述べた。
カリン報道官は記者会見で、「トルコはシリアとの仲介を求めておらず、そのための取り組みも存在しない…。我々はシリア政府に連絡をとっていない」と述べた。
一方、ザリーフ外務大臣がトルコが占領するアレッポ県北部をシリア政府に返還するよう提案したことに関して、「アンカラはシリアでの「テロとの戦い」を通じて、自国の安全保障、そしてこの地域の住民の安全を維持してきた…。(トルコが占領する地域以外の)その他の地域に目を向けると、(シリア)政府は、トルコがこの地域での作戦を開始する前に、ユーフラテス川以東をアメリカに、そしてその一部を人民防衛隊(YPG)に譲り渡した。さらに一部地域をロシアに譲り渡したと見ている」と述べ、イランの提案を拒否した。
アナトリア通信(4月19日付)が伝えた。
AFP, April 19, 2019、Anadolu Ajansı, April 19, 2019、ANHA, April 19, 2019、AP, April 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2019、al-Hayat, April 20, 2019、Reuters, April 19, 2019、SANA, April 19, 2019、UPI, April 19, 2019などをもとに作成。
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