ハマー県北部でのシリア軍との戦闘で重傷を負い、6月8日に死亡したイッザ軍ヒムス・アディーヤ旅団のアブドゥルバースィト・サールート氏の母親は、弔問に訪れたイッザ軍のジャミール・サーリフ司令官(少佐)やムスタファー・バクール報道官(大佐)らに、革命家たちに向けたメッセージを託した。
バクール報道官が読み上げたメッセージは以下の通り:
「そうです、アブドゥルバースィトは逝ってしまいました。でも、私はどのシリア人革命家を目にしても、そのなかにアブドゥルバースィト、そして彼の兄弟たちの面影を目にします。
そうです、私は息子を亡くしました。でも、私はあなた方全員を息子のように見ています。あなた方がアブドゥルバースィトや彼の同志だった殉教者を失ったことで、自分たちの決意を弱めたり、進むべき道に影響が生じたりすることを許さないでください。
あなた方に対する私から助言は、アブドゥルバースィトの魂、すべての殉教者の魂のために、道を貫いて欲しい、自らの決意を弱めないで欲しいというものです。
私はあなた方の支えは必要ありません。私はあなた方がアブドゥルバースィトとともに始めたことを貫徹し、勝利を実現せずして、立ち止まらないで欲しいのです。
ウンマ、子供たち、孫たちの未来はあなた方の手のなかにあります。それを見失わないでください」。
AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。
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