シリア・ロシア軍のイドリブ県への攻撃で1月24日以降19万人のIDPsが発生、SANAは反体制派がシリア政府支配地域への住民の脱出を阻止していると伝える(2020年2月3日)

シリア人権監視団は、シリア軍がサラーキブ市、ナイラブ村、イドリブ市に接近したのを受け、住民の避難はさらに加速、1月24日以降の避難者数は19万人に達していると発表した。

なお、1月半ば以降に発生した国内避難民(IDPs)数は28万人以上、12月初め以降は72万人に達しているという。

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一方、SANA(2月5日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

AFP, February 3, 2020、ANHA, February 3, 2020、AP, February 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2020、Reuters, February 3, 2020、SANA, February 3, 2020、SOHR, February 3, 2020、UPI, February 3, 2020などをもとに作成。

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