ロシア国防省報道官は、6日のイスラエル軍のシリア爆撃にロシアの民間航空機が巻き込まれそうになっていたと発表(2020年2月7日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、6日のイスラエル軍によるシリア領内への爆撃(ミサイル攻撃)にロシアの民間航空機1機が巻き込まれそうになっていたと発表した。

コナシェンコフ報道官によると、6日未明にイスラエル軍のF-16戦闘機4機がシリア領空の外からダマスカス郊外県にあるシリア軍の拠点複数カ所に対してミサイル8発を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃した。

イスラエル軍のミサイル攻撃は、ダマスカス国際空港の拠点複数カ所におよんだが、このとき、イランの首都テヘランを離陸したロシアの旅客機ボーイング320が172人を乗せて着陸態勢に入っていた。

ダマスカス国際空港の自動管制システムが作動することで、この旅客機は戦闘地域から退避させられ、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地、すなわちバースィル・アサド国際空港に緊急着陸、事なきを得たという。

AFP, February 7, 2020、ANHA, February 7, 2020、AP, February 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2020、Reuters, February 7, 2020、SANA, February 7, 2020、SOHR, February 7, 2020、UPI, February 7, 2020などをもとに作成。

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