ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官はモスクワでの記者会見で「(イドリブ県での)現下の混乱の原因は、2018年9月17日に発効したソチでの覚書が定める誓約をトルコが遵守していないことにある」と批判した。
ザハロワ報道官はしかし、「ロシアは今もアスタナ・プロセスの一環として交わされた合意に従うつもりで、これを完全なかたちで実施するため、(トルコと)共同で取り組み続けるつもりである」と付言したうえで、「現状において基本的な任務は、現地での暴力のレベルを軽減し、緊張緩和地帯内外に駐留する(アスタナ・プロセスの)保証国の軍人の保護を確実なものとし、軽率な軍事作戦によって炎上している対立を抑えることであり…、ロシア・トルコ首脳がイドリブ県の問題を包括的に解決するために今後行動することを期待している」と強調した。
AFP, February 12, 2020、ANHA, February 12, 2020、AP, February 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2020、Reuters, February 12, 2020、SANA, February 12, 2020、SOHR, February 12, 2020、UPI, February 12, 2020などをもとに作成。
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