シリア政府下のハサカ県カーミシュリー市、アレッポ市、ダイル・ザウル市でアレッポ市北部・西部郊外の解放を祝う集会で米軍の撤退が求められる(2020年2月18日)

ハサカ県では、SANA(2月18日付)によると、カーミシュリー市近郊のヒルバト・アンムー村で、ターイー部族やガナーマ部族などのアラブ部族の部族長や地元名士の呼びかけで、シリア軍による「テロとの戦い」継続支持とシリア領内からの米軍の撤退を求めるデモが行われ、多数の住民が参加した。

デモを主導したターイー部族のアブドゥッラッザーク・ターイー部族長は、デモ参加者を前に、シリア軍によるアレッポ県北部・東部郊外解放に祝意を示すとともに、アレッポ県西部とイドリブ県での「テロとの戦い」を支持、シリア全国土をテロリストのその支援国から解放するよう訴えた。

また、ガナーマ部族の名士の一人ハムナディー・ハムナディー氏は、ハサカ県北東部やダイル・ザウル県のユーフラテス川以東地域に駐留を続ける米軍に撤退とシリア軍の駐留を求め、そのために体系的な抵抗を行う必要を強調した。

デモにはハサカ県知事のジャーイズ・ムーサー氏や県執行局のメンバーも参加した。

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アレッポ県では、SANA(2月18日付)によると、アレッポ市のサアドッラー・ジャービリー広場で、シリア軍によるアレッポ市北部・西部郊外解放を祝う集会が行われ、多数の住民が参加した。

集会には、バアス党中央指導部(旧シリア地域指導部)のヒラール・ヒラール副書記長、イマード・サーラ情報大臣、バアス党中央委員会のアンマール・スィバーイー氏、バアス党アレッポ支部のファーディル・ナッジャール書記長、バアス党アレッポ大学支部のイブラーヒーム・ハディード書記長、アレッポ県警察のイサーム・シャッリー所長らが出席、参加者を前に祝辞を述べた。

ヒラール副書記長らはまた、アレッポ市ザフラー地区、ナスル交差点のシリア軍拠点を視察するとともに、負傷兵らを慰問した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月18日付)によると、ダイル・ザウル市のインティサール(勝利)広場で、シリア軍によるアレッポ市北部および西部郊外一帯の解放を祝う集会が開かれ、多数の住民が参加した。

AFP, February 18, 2020、ANHA, February 18, 2020、AP, February 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 18, 2020、Reuters, February 18, 2020、SANA, February 18, 2020、SOHR, February 18, 2020、UPI, February 18, 2020などをもとに作成。

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