イドリブ県では、SANA(2月18日付)によると、反体制派の支配下にあるザーウィヤ山一帯の住民数十人が、マアッラト・ヌウマーン市東に設置された人道回廊を通ってシリア政府支配地域に避難した。
シリア軍と関係機関はこれとは別に、17日にアレッポ県アレッポ市西に位置するミーズナーズ村とイドリブ県サラーキブ市東に位置するムジャイリズ村に「人道回廊」を設置し、反体制派の支配下にあるアレッポ県北西部やイドリブ県からシリア政府支配地域への避難を希望する住民の移動の安全を確保していた。
また、1月13日にも、イドリブ県のアブー・ズフール町とフバイト村、アレッポ県のハーディル村の3カ所に人道回廊を設置していた。
今回住民を受け入れた人道回廊はアブー・ズフール町に設置された回廊だと思われる。
AFP, February 18, 2020、ANHA, February 18, 2020、AP, February 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 18, 2020、Reuters, February 18, 2020、SANA, February 18, 2020、SOHR, February 18, 2020、UPI, February 18, 2020などをもとに作成。
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