トルコのエルドアン大統領はリビアにシリア人戦闘員(国民軍)を派遣していることを初めて認める(2020年2月21日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は報道向け声明を出し、リビア領内にシリア人戦闘員(国民軍)を派遣していることを初めて認めた。

エルドアン大統領は「リビアに駐留しているトルコ軍部隊は、リビアの国民合意政府の部隊、そしてシリアの国民軍の人員を教練するために活動している…。リビア政府の要請を受け、治安・軍事教練に関する合意を交わした。我々はこのようにしてリビアに向かった」と述べた。

また「リビアには、ハフィーファ・ハフタル将軍側にロシアのワグナー・グループやスーダンの戦闘員などのテロリスト15,000人がいる…。質問したい。ロシア軍部隊が2,500人の人員とともに駐留しているのに、なぜそのことについて話題にならないのか。彼らがいることを示すビデオもある。スーダンとその傭兵もいる。それらを合わせると10,000人のテロリストがいることになる。そのことを誰も話題にしない」と批判した。

AFP, February 22, 2020、ANHA, February 22, 2020、AP, February 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2020、Reuters, February 22, 2020、SANA, February 22, 2020、SOHR, February 22, 2020、UPI, February 22, 2020などをもとに作成。

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