ロシア難民受入移送居住センター:難民732人と国内避難民(IDPs)12人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は559,490人、2019年以降帰還したIDPsは788,770人に(2020年2月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月22日付)を公開し、2月21日に難民732人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは178人(うち女性53人、子供91人)、ヨルダンから帰国したのは554人(うち女性166人、子供283人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は559,490人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者176,989人(うち女性53,492人、子ども90,561人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者382,501人(うち女性114,795人、子ども195,068人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,568,303人(うち女性1,970,491人、子供3,349,835人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は788,770人(うち女性236,945人、子供402,551人)となった。

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一方、国内避難民12人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは12人(うち女性4人、子ども7人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した12人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は54,851人(うち女性18,373人、子供23,458人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,323,447人(うち女性400,932人、子供667,224人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 22, 2020をもとに作成。

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