ロシア・トルコの軍・治安・外交関係高官会合が再び物別れに(2020年2月27日)

トルコ外務省は声明を出し、25日にから首都アンカラで行われていたロシア・トルコの軍・治安・外交関係高官会合に関して、トルコ側がイドリブ県での即時停戦と2018年9月に交わされた非武装地帯設置合意の遵守を求めたことを改めて強調した。

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これに対して、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターも声明を出し、トルコ側は非武装地帯設置合意への違反を続け、シリア軍への攻撃を行う武装集団を支援していると批判した。

また、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は電話による記者団との会見で、「ロシアとトルコはイドリブ県情勢をめぐって専門家レベルでの連絡はとっている」としたうえで、「ヴラジミール・プーチン大統領の日程になかに、今のところ3月5日に予定されているエルドアン大統領との会談は含まれてない」と述べた。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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