シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明で停戦を非難しつつも、トルコに謝意(2020年3月7日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明を出し、5日のモスクワでの会談でロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が交わした停戦合意に関して、「これまでの合意と同じで何ら新しいものではなく、革命が裏切られるまでそう日はかからないだろう」と批判した。

シャーム解放機構は「犯罪者体制がこの地域を再び占領し、住民を強制排除し、インフラと教育機関を破壊できるようにするために、占領者ロシアが政治的・軍事的努力を行ているのが、その主な理由だ」と付言した。

また「この合意は、曖昧さと浮いた言葉で彩られており、占領者ロシアが再びこれに乗じて攻撃することを許すものだ。またそこには純然と実行できない文言が含まれているだけでなく、殉教者が流した血、10年におよぶ犠牲への侮辱だ」と非難した。

その一方「我々はトルコ政府が「シリア革命」に明確な支持の姿勢を示し、最近の戦闘で民間人の防衛と保護に参加してくれたことに感謝する。しかし、最大の支援と救援は、焦土政策によって強制移住を余儀なくされた民間人を帰還させることだ」と表明した。

そのうえで「アサドの民兵は、死者の墓と同じ場所にいることに満足しないというのに、彼らの支配が復活したとして、どのように生き残った人々の命が保証されるというのか」と主張した。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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