北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ県のダルバースィーヤ市でパン工場経営者が住民へのパンの配給を開始(2020年3月29日)

北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ県のダルバースィーヤ市一帯で、新型コロナウイルス感染防止対策として外出や移動が制限されているなかで、同地でジハード・パン製造工場を経営するジュワーン・ジャマール氏が地元住民にパン800袋を配給するサービスを始めた。

ANHA(3月29日付)によると、外出禁止令が発動された3月23日以降、住民が主体となって、生活必需品の無料配送やマスクの提供などが行われているという。

ダルバースィーヤ市は北・東シリア自治局が自治を担う一方、国境地帯にはシリア軍が展開し、防衛任務についている。

北・東シリア自治局は3月23日から4月6日までの15日間、支配地域で住民の外出を禁止している。

シリア政府も3月25日から、追って通知があるまでの期間、外出を禁止している。

AFP, March 29, 2020、ANHA, March 29, 2020、AP, March 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2020、Reuters, March 29, 2020、SANA, March 29, 2020、SOHR, March 29, 2020、UPI, March 29, 2020などをもとに作成。

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