米主導の有志連合が違法に占領を続けるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域で活動していた反体制武装集団の戦闘員が、シリア政府支配地域に脱走(2020年4月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月15日付)は、米主導の有志連合が違法に占領を続けるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動を続けている反体制武装集団の戦闘員が、シリア政府支配地域に脱走したと伝えた。

複数の情報筋によると、脱走したのは15人で、長らく部族自由人軍のメンバーとして活動していたが、1年半ほど前に革命特殊任務軍に移籍していた。

シャームFM(4月15日付)が配信したビデオ映像には、戦闘員を乗せた軍用車輌複数台がヒムス県のシリア政府支配地域内に入る瞬間が映し出されている。

これに関して、タンフ国境通行所について詳しく報じているハムラビ通信の管理人ハーズィム・サッルーム氏は、脱走した戦闘員が、この地域で麻薬密売人として知られ、2018年から革命特殊任務軍に監視されていたガンナーム・ハディール氏のグループだと主張した。

サッルーム氏によると、ハディール氏はヒズブッラーと連携して麻薬を密売しており、革命特殊任務軍は、同氏のグループが移籍した当初からその存在に警戒していたという。

サッルーム氏は、脱走がヒズブッラー指導部と連携して、55キロ地帯経由でヨルダンに麻薬を密売していたことを示すものだと主張している。

 

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、Sham FM, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020、Wikalat Hamurabi al-Ikhbariya, April 15, 2020などをもとに作成。

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