ハサカ県で住民が米軍装甲車に投石(2020年4月22日)

ハサカ県では、SANA(4月22日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・ハミース市近郊(ラヒーヤト・サウダ村の南)に位置するウンム・ガディール村、サーミナト・ラヒーヤ村の住民が、シリア軍兵士とともに、村を通過しようとした米軍装甲車の車列に投石などを行い、進行を阻止した。

住民らの抵抗にあった米軍の車列は通過をあきらめて、引き返した。

シリア人権監視団によると、投石を受けたのはファルファラ村でパトロールを実施していた米軍部隊。

住民は国防隊とともに投石を行ったという。

また、シリア人権監視団によると、大型トレーラーなど30輌あまりの車輌からなる米軍の車列が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市を通過し、米軍基地が違法に設置されている同市西のハイムー村およびタッル・バイダル村方面に向かった。

一方、ANHA(4月22日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で合同パトロールを実施した。


AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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