シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘が続くなか地元名士らが仲裁を試みる(2020年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導するフッラース・ディーン機構が、24日の戦闘で制圧したヤアクービーヤ村の検問所から撤退、ジスル・シュグール市北のザルズール村方面に移動した。

撤退は、ジスル・シュグール市一帯の地元名士、シャイフ、ウラマーが「堅固に持せよ」作戦司令室とシャーム解放機構の戦闘を停止させるために仲裁を行ったことを受けたもの。

この仲裁に関して、シャーム解放機構は声明を出し、「道路を封鎖し、検問所を設置した側が戦闘を停止し…、戦闘は、「解放区」の治安と安定を見出した者への制裁と再発防止をもって終わる」と表明、態度を留保した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原地方のカフルルーヒーン村などに増援部隊を展開させた。

なお、両者はイドリブ市西のアラブ・サイード村一帯で戦闘を続けた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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