ハサカ市のシリア民主軍拠点で大きな爆発(2020年7月15日)

ハサカ県では、SANA(7月15日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のムシャイリファ地区に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点の一つで大きな爆発が発生した。

これに関して、北・東シリア自治局の内務治安軍部隊(アサーイシュ)は声明を出し、爆発は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で回収された爆発性戦争残存物(ERW)を保管していた武器弾薬庫での電気のショートによるものだとしたうえで、「敵機の爆撃」による爆発だとする一部情報を否定した。

また、爆発での人的被害はなかったと付言した。

しかし、シリア人権監視団は、この爆発でアサーイシュとシリア民主軍の隊員9人が負傷したと発表した。

AFP, July 15, 2020、ANHA, July 15, 2020、AP, July 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2020、Reuters, July 15, 2020、SANA, July 15, 2020、SOHR, July 15, 2020、UPI, July 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.